日本と同様にベトナムでも地域によって、最低賃金が決まっています。ベトナムの場合国内を4つの地域に分けて最低賃金を定めており、基本的には毎年引き上げられます。ただし2020年と2021年はコロナの影響で賃金アップが見送られ、2022年7月に2年ぶりに最低賃金が引き上げられました。
地区 | 月額最低賃金 (ベトナムドン) | 月額最低賃金 (日本円)※2022年8月時点 |
第1地区(ハノイ市、ホーチミン市の都市部、ハイフォン市などの都市部) | 4,680,000ドン | 26,995円 |
第2地区(ハノイ市、ホーチミン市の郊外、ダナン市、バクニン省など) | 4,160,000ドン | 23,995円 |
第3地区(バクザン市、フーリー市、ハナム省などの地方都市部) | 3,640,000ドン | 20,996円 |
第4地区(第1〜3に含まれない地区) | 3,250,000ドン | 18,746円 |
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ベトナムの最低賃金がどれくらいの上昇率で推移しているかを事前に知っておくことは、人件費のコストを見積もる上でも重要です。過去10%以上の引き上げがあった年もありましたが、2017年以降は平均6%前後で推移しています。
引用:Jetroビジネス短信より
ベトナムはコロナ渦で一時落ち込んだものの、2022年のGDP成長率も7%を予想しているほど、経済成長の勢いを取り戻しています。しかし経済成長が続くということは、物価および賃金の上昇も避けられません。
経済成長が続いていることはベトナム進出を検討する上で、ポジティブな理由のひとつとなりますが、同時にコストの上昇ともつながるため、両局面のバランスを見ながら検討していただければと思います。
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