ベトナムで工場をレンタルし稼働するまでにはどのような手続きがあり、どれくらい時間がかかるのでしょうか。どのくらいの難易度、準備期間が必要なのかなど、日本にいるとなかなかイメージしにくいですよね?
今回の記事ではIDIで工場をレンタルいただいた場合のフローを、大きく8つのステップに分けてご紹介します。実際には8つのステップにまつわる細かな工程がありますが、まずはベトナムで工場をレンタルする場合の手続きと時間軸の参考にしていただければと思います。
工場現地で工場の敷地、設備などをご覧いただき、賃貸借条件をご了承いただければ、気に入られたレンタル工場を押さえるためにも賃貸借仮契約締結をしていただきます。
仮契約締結の際に、権利金(賃料の3ヶ月分、返却されません)のお支払いが発生いたします。賃貸借仮契約締結には最短で1~2週間ほどかかります。
ベトナムで工場を持つためには、2種類のライセンスが必要です。1つ目が「投資登録証明書(IRC)」で、2つ目が「企業登録証明書(ERC)」となります。これらの書類を申請するために、お客様に日本で準備いただかなければならない書類、弊社がベトナムで準備させていただく書類が多数あります。
双方で必要書類を準備するまでに約2カ月ほどかかることが予想されます。
証明書申請の順番としては、まず投資登録証明書(IRC)を取得した上で、企業登録証明書(ERC)を申請することとなりますが、実際には両方の申請を連結方式で行うことができます。
つまり、IRCとERCの申請に必要な書類を全て揃えた上で、申請は一度で済みます。システム上でIRCが取得され次第、ERCの申請へ進み、最終的に両方の証明書が取得できる仕組みです。
IRC、ERCの申請から取得まで、問題なければ約2カ月ほどかかることが予想されます。ライセンスを取得するまでのトータル準備期間は3ヶ月ほどを見積もっていただければと思います。
内装工事は、ライセンス取得後なるべく早い時期から工場を稼働いただけるよう、仮契約が締結され次第すぐに開始いたします。
内容や広さ、仕様にもよりますが、2~3カ月かかると考えていただければと思います。
ライセンスを無事取得されましたら、工場の賃貸借本契約を締結し、工場の引き渡しを行います。
本契約後、敷金(賃借料3ヶ月分、契約満了時に返却されます)をお支払いいただき、締結いたします。また工場が引き渡された時点から、賃料が発生いたします。
本契約の前後で設備の搬入をしていただけます。また、本契約締結後に設備電気配線、ガス配管接続を完了すれば、いよいよ工場を稼働できます。
すべての工程が完了次第、工場の稼働を開始いただけます。
仮契約を締結するところから、工場稼働開始、その後のアフターサービスまでオールワンストップでサポートいたしますので、ご安心ください。
仮契約から工場稼働開始まで3.5ヶ月〜4ヶ月ほどをお見積りいただければと思います。これに加えてリサーチや工場見学などを加えると準備期間として半年ほどを予定されるとよいでしょう。
また、今回ご紹介したフローは、弊社がお手伝いした場合のサンプルとなります。ベトナムの公的機関はすべて公証を行ったベトナム語の書類であったり、各関係機関とベトナム語交渉が必要なことが多々あります。
さらにルールの変更なども頻繁にあるため、手続きは非常に煩雑です。そのため、経験豊富で現場に精通したコンサルタントに頼むことが必須となってきます。IDIでは、お客様のベトナム進出検討段階から、工場稼働とアフターサービスまでワンストップでサポートいたしますので、安心してご依頼ください。
なお、IDE Internationalでは、工場を土地から探して建設するお手伝いもさせていただいており、施工実績も多数ございます。レンタル工場よりもさらに手続きが多くなりますが、トータルで7〜8ヶ月ほどで工場稼働が可能です。ご興味がありましたら、直接ご説明させていただきますのでお問い合わせください。
どんな小さな疑問でもぜひお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。