ベトナムの三大都市ハノイ、ホーチミン、ダナンは南北に長いベトナムのそれぞれ北部、南部、中部に位置しています。ベトナムへの日系企業の進出は南部ホーチミン近郊から始まりましたが、その後北部に位置するハノイ周辺の工業団地にも日本の大手製造メーカーなどが数多く進出しています。また近年IT拠点として開発の進む中部ダナン市の周辺も、日系企業が進出するメリットがあります。
今回の記事ではベトナムの北部、南部、中部で工場を持つメリットと、それぞれの地域の主な工業団地、進出している日本企業をご紹介していきます。
首都ハノイや物流の拠点ハイフォン港周辺で工場を持つメリットをご紹介します。
ハイフォン港から中国南部への船便のアクセスが良く、中国の広州、深センなどへ陸路でのトラック輸送も可能となっています。
北部のメリットはなんといっても首都ハノイ近郊であることです。日本大使館をはじめ、イオンなどの日系のスーパー、ユニクロ、無印良品、日本食レストランなど日本人が生活する上でのインフラが十分に整っています。
またハノイには日本人学校やインターナショナルスクールも充実しているので、家族帯同で赴任される方も多くおられます。
首都ハノイやハイフォン近辺の地域には働き世代の人口も集まるため、工場を運営する上で不可欠な人材が豊富なことも魅力です。
ハノイ近郊のベトナム北部には、日系から外資、ベトナムローカルまであわせて70以上の工業団地が存在しています。北部の主な工業団地は以下となります。
首都ハノイを中心としたベトナム北部の工業団地の数は、日系から外資、ベトナムローカルまであわせると150以上となります。北部の主な工業団地は以下となります。
パナソニック、キヤノン、デンソー、富士ゼロックス、ブラザー、TOTO、ヤマハ発動機、住友金属、エースコック、京セラ、HOYA、豊田自動織機、ニトリ、日本ペイント、など
ダナン市を中心とした中部は、リゾートやIT開発の拠点としてベトナムが国として投資を積極的に行っている地域です。日本との直行便もでき、近年ますます便利となってきており、日本企業を始め外資系企業の投資先として注目を集めています。
ベトナムへの進出先といえば北部、南部が中心でしたが、中部にも実は多くのメリットがあります。
国内で第三位の貨物取扱量のダナン港の近隣に位置しており、南北に細長いベトナムのちょうど中心に位置するため、北部にある首都ハノイ、南部にある商業都市ホーチミンや他の年とのアクセスが抜群です。
ベトナムでは地域によって最低賃金の額が異なります。ベトナム中部の地域は他の2大都市に比べてまだ低く抑えられていることも、多くの従業員を要する工場進出のメリットです。
近年外国企業の進出も増加していることから、日本人に限らず外国人が住むためのインフラも整いつつあります。ただし、ハノイやホーチミンほどには整備されていないところも多く、日本人学校が無いなど家族を帯同するには難しい部分もまだ残っています。
ベトナム中部には日本語教育を行っている大学が多数あるため、日本語を使えるベトナム人材が豊富にいることもメリットと言えるでしょう。
ベトナム第3の都市ダナン市を中心としたベトナム中部沿岸地域の工業団地の数は、北中部まで含めると90以上となります。中部の主な工業団地は以下となります。
エースコック、王子ホールディングス、カメヤマ、シオガイ精機、マブチモーターなど
日系企業のベトナムへの進出は南部を中心に始まりました。ベトナムの商業都市ホーチミン近郊で工場を持つメリットをご紹介します。
物流の拠点であるカトライ港、カイメップ港に近く、カンボジアへの陸路輸送も可能です。また香港やシンガポールへの通り道となっており、これらの地域へのアクセスも良いことが特徴です。
ホーチミンはベトナムの商業都市として、進出している日系企業も日本人の数も首都ハノイよりも多く、日本人が居住する上でのインフラはハノイよりも整っていると言えるでしょう。日系スーパーやレストランだけでなく、ホーチミンにはハノイにはまだ無い日本でおなじみのコンビニやデパートもあります。
日本総領事館、日本人学校があり、インターナショナルスクールも充実しているため、ホーチミンでは家族帯同でも問題ありません。
ホーチミン市近辺の地域には働き世代の人口も集まるため、工場を運営する上で不可欠な人材が豊富なことも魅力です。
ホーチミン市を中心としたベトナム南部の工業団地の数は、約180となっています。地域としてはホーチミン市周辺のドンナイ省、ビンズオン省、ロンアン省、そしてホーチミン市が中心です。南部の主な工業団地は以下となります。
タントゥアン輸出加工区
リンチュン1、2輸出加工区
ダー・デン工業団地
サイゴンハイテクパーク
ヒエップフオック工業団地
タンビン工業団地
タンフーチュン工業団地
ビンロック工業団地
アマタシティ・ビエンホア工業団地
ロンドゥック工業団地
ロテコ工業団地
アンフオック工業団地
ロックアン・ビンソン工業団地
ロンタイン工業団地
ニョンチャック1〜6工業団地
タムフオック工業団地
ビエンホアⅠ、Ⅱ工業団地 →有無確認
VSIP1、2、3工業団地
ミーフオック1、2、3、4工業団地
ドンアン1、2工業団地
ナム・タンウエン工業団地
プロトレード・インターナショナル・テックパーク
ソンタン1、2工業団地
ビエットフオン1、2工業団地
リンチュン3輸出加工区
ロンハウ工業団地
ドゥックホア3-ビエットホア工業団地
ハイソン工業団地
タンドゥック工業団地
タンキム工業団地
フックロン工業団地
フーアンタイン工業団地
ティンファット工業団地
フーミー工業団地
ミースアン工業団地
フオックドン工業団地
リンチュン3輸出加工区
タインタインコン工業団地
チャーノッック1、2工業団地
スズキ、NEC、資生堂、花王、味の素、エースコック、YKK、グンゼ、古河電気工業、久光製薬、ロート製薬、ヤクルト、キューピー、キリンビバレッジ、江崎グリコ、サッポロビールなど
ベトナムでの工場を持つ場所に迷ったら、ぜひご相談ください。他の地域へのアクセス、既存進出企業などの条件を照らし合わせてベストな選択をお手伝いします
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